休日シネマ

好きな映画を好きなだけ。映画の感想ブログ。

アイアムアヒーロー

日本的ゾンビ映画の成功例。

失敗例がわかる程日本のゾンビ映画を観てないけどね。

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漫画家としては中々芽が出ず、アシスタントをして生計を立てている主人公。稼ぎの少なさゆえ同棲中の彼女にグチグチ言われてはため息を零す平々凡々な日々。

ある日、仕事先で電話越しに聞いた彼女の弱弱しい声に慌ててアパートへ帰ってみれば、郵便受越しに見える変わり果てた彼女の姿。

エクソシストもしくは呪怨の伽椰子かと思ったよ。

いやいや凄いなあれ役者本人がやってるの?結構な身体能力ですよ。一体どういう流れで彼女は感染したのだろうか謎ですが、同じ様に仕事先でも同僚が変貌を遂げていて・・・

外へと逃げ出してみると、まだ異変に気付かぬ人やら逃げ惑う人、更に変貌した人とが入り乱れ状態。どこへ逃げていいものかも分からず向かった先からは人の波が押し寄せ・・・って見事な普通の日常の崩壊描写。

遭遇した女子高生と一緒にタクシーに乗り込み逃げるも、その中でも感染が広がり追い込まれる窮地。

噛まれると同じようにZQNになるようだ。死ぬ前に変貌するもんで、感染スピードが速いのなんのって。観てる方も一緒に「ひーっ!」ってなる。

その後のひと時のオアシスにホッとしつつ、お腹は空くもんで。

やっぱり、日本でもショッピングモールへ行くのはお決まりなのね。更に一番の脅威が同じ人間であるのもゾンビ映画のセオリー。ちゃんとゾンビ映画してるな~。見慣れた展開だけども予定調和って安心するよね。

ただの男がヒーローになる瞬間が丁寧(ちょっとイライラする位)に描かれていて、ZQN化してからの言葉数少ないひろみちゃんのセリフにちょっと感動しちゃった。

まあ、どんなけ弾持ってんのよ…とか思ったりしたけど。更にこの戦いでのひろみちゃんの活躍をワクワクしながら待ってたんですけど、普通にヒロインでした。なんてもったいない・・・

Wヒロインのもう一人薮さんの戦うヒロインっぷりが良かった。

 

面白かったです。日本のゾンビ映画もいけますな。